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アポロ時代の宇宙飛行士、誰が保険をかけていたの?
May 14, 2017
ロケットに乗り込む、月に向かう、月面着陸そして地球帰還。
どう考えても危険極まりなく、リスクが高い。
果たして、そんな宇宙飛行士たちに保険をかけていた人はいたのだろうか?
極限の爆発力を得るために500万ポンド(2,250トン)を超える燃料を搭載したロケットが打上げられる。限界まで注入された酸素タンクが激しく痙攣し、死の淵とも言える空虚な宇宙空間を横切っていく。空に浮かぶ白い岩までの距離を測りながら…
そして、彼らは帰還という大きな課題も抱えていた。
もちろん、私たちが日常使っている携帯電話にも程遠いコンピューターの精度しかなく、リスキーなミッションであった。40年以上経過した今、技術革新は目を見張るものがあるが危険度は依然高く、生死をかけた状況に変わりはない。
私たちの疑問、「万一の場合、アポロ宇宙飛行士の生命保険は誰が支払ってくれるの?」
当時の官公庁規則により、NASAは宇宙飛行士の生命保険支払いについて、一切触れていない。宇宙飛行士の報酬は決して悪くなかったが、個人的に加入した場合支払う月々の保険料を賄えるほど大きな金額でもなかったのである。彼らの仕事は自然を相手にしていることから、天空のごとく高い保険料であった。
ビジネスの観点から見れば、すばらしいマーケットチャンスである。ほとんどの業種において、未知なる挑戦を続ける選ばれし人、宇宙飛行士のネームバリューとブランド力は喉から手が出るほど欲しいところだ。
しかし、リスクを背負うものは誰一人現れなかった。アポロ宇宙飛行士は文字通り、無保険であった。もし最悪の結果に遭遇してしまったとき、ほとんどの宇宙飛行士は、経済的に困窮し路頭に迷うであろう家族を抱えている。これを容認することはできない。
彼らは自らを守るための道を模索し、独創的なアイデアを生み出した。
それは、オークションを開催する、というものであった。

アポロ宇宙飛行士の一人一人が、小さな白いポストカードにサインをしたためた。
数人の宇宙飛行士が連名でサインする場合もあった。
納得できる落札金額を打上げのギリギリまで彼らは待ち続けた。
落札金額はロケットが最悪の事態を招いた時、遺族に支払われる取り決めになっていた。
結果的にアポロ計画では、この保険料が支払われることはなかったのである。
今日、保険代わりに準備された署名は一部コレクターが所有したり博物館に所蔵されている。
場合によっては、オークションに掛けられたり、ebayに登場することもある。
もし、あなたが歴史上の1枚に興味を持たれるのであれば、早速支払いの準備を。
通常、$10,000(1,130,000円)~$40,000(4,520,000円)で取引されているそうだ。
