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NASA宇宙飛行士(アストロノート)のスペース・スーツがオレンジ色な理由。
April 6, 2017

アストロノートがスペースシャトルの打上げ及び着陸時に身に着けるスペース・スーツ。
NASAはオレンジ色を選定したのだが、これにはファッションの要素は全く反映されていない。その明るい色調はインターナショナル・オレンジと称され、第一に安全性を重視している。実際、風景に対し非常に目立つ色であることは確かだ。
同じオレンジ色を装っている代表格は、サンフランシスコのゴールデンゲート・ブリッジと333mの高さを誇る東京タワーである。
シャトル上昇時と地球帰還時に装着するスーツはAdvanced Crew Escape Suit(ACES)と呼ばれ、打上げや着陸に際しアクシデントに遭遇してもアストロノートが生還できるよう、外郭の気圧が正常に保たれている。また避難時に必要な水、空気、パラシュートや無線、発光照明、医薬品などの器具も備えられている。
現在のスタイルは1994年に採用され、それ以前はLaunch Entry Suit(LES)と言われていたが、カラーはやはりオレンジ色であった。
スペースシャトルより前の時代となると、アストロノートはホワイトまたはシルバーを着用していた。
そして今日、NASAのアストロノートが宇宙遊泳や船外活動時に着用するスーツは、前述のものとは全く別物にる。これらは地上でのサバイバルよりも、むしろ宇宙の真空状態から生還することを主目的に製作されているからだ。
船外活動用スーツの色はホワイト、強力な太陽熱を反射し広大な暗黒の宇宙空間でも目立つというのがポイントである。このスーツはExtravehicular Mobility Units(EMUs)と名付けられ、ACESよりも大きく扱いづらい。温度調節可、呼吸ができる、水が飲めるなどの機能や微小流星物体と呼ばれる小さな宇宙ゴミからアストロノートを守るため、強固な外郭で覆われている。
ロシアも打上げ、着地用として独自の宇宙服ソコール・スーツを保持している。オーラン・スーツは宇宙船ソユーズにおける宇宙遊泳に使用される。双方ともに色は白で、機能はアメリカ製と多少の違いはあれど似通っている。
中国は宇宙への有人飛行を成功させた3番目の国であるが、やはり宇宙遊泳用にオリジナルで製作したフェイティアン・スーツという名の宇宙服を持っている。モデルはオーラン・スーツらしいが、見間違うほどよく似たスーツを着て打上げ、着地を行っている。
このあたりが、いかにも中国らしい…